不完全右脚ブロックについて教えてください

うちの子はファロー四徴症の根治して3年になります。今現在5才です。

ただ、不完全右脚ブロックがあります。

主治医は、心配ないというのですが、どうでしょうか。保育園にかよっていますがいまのところは、とくに注意することもないようです。

不完全右脚ブロックの意味を教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

お答え

不完全右脚ブロックというのは,心臓の手術をしていない子供にもたくさん認めるものです.お子さんのような心臓手術後の不完全右脚ブロックの場合,病的な意味はないと考えてよいと思います.

心臓の中を電線が走っていて,そこを電気が伝わっていって,心臓が動きます.右心室を通る電線を右脚,左心室を通る電線を左脚といいます.

ファロ−四徴症の手術の時に,この右脚を少しだけ傷つけると不完全右脚ブロックになります.

生まれたときから不完全右脚ブロックの人は,もともとこの右脚の電線の機能が少し悪いということです.

完全に切れると,完全右脚ブロックといいます.ファロ−四徴症の手術の後は,この完全右脚ブロックも時々見かけますが,他に大きな問題点がなければ,運動制限はありませんし,みんな元気に走り回っています.

元気なお子さんで,例えば小学校一年の学校心臓検診で不完全右脚ブロックを見つけた場合,精密検査を勧められることがあります.これは,不完全右脚ブロックのお子さんの中に,まれに心房中隔欠損がみつかることがあるためです.

精密検査の結果,心房中隔欠損がない,ということになれば,不完全右脚ブロック自体には病的意義はほとんどありませんので,心配いらない,ということになります.



WPW症候群と言われとても不安です

小1の女の子の母です。学校の心電図で引っかかり、再検査でwpw症候群と言われました。専門医に かかるように・・・とのことですが、今まで寝ていて苦しそうにしたり、という事が全くなかったので、とまどっています。将来どういう症状が起こりうるのか、直らないのか、気をつけることは、 どこにかかったら、いいのか、全てまったくわかりません。
運動はとりあえず制限ないそうですが・・。遺伝するのでしようか?検査入院や手術はするのですか?わからない事ばかりです。

お答え

WPW症候群は、頻脈といって、心拍数が1分間に200回とか250回に増える発作を起こすかどうかで、病気としての重症度は全く違います。

頻脈発作を起こすと、小学生くらいでしたら、動悸を訴えたり、胸が苦しいとか、胸がおかしいといった訴えがあると思います。こういうことが何もないのであれば、頻脈発作は起こしたことがないと判断していいと思います。

この場合、何も治療はせずに半年から一年に一回、もしくは二年に一回くらいの間隔で外来受診して心電図をとり診察を受けるくらいで、あとは何も気にすることなく、普通通りに生活していていいと思います。

ただし、これまで頻脈発作がなかったからと言って、これからも一生ないという保障はありません。20歳や30歳になって出てくることもありますので、そういう素因があるという自覚を家族や本人が持つことは大事だと思います。

頻脈発作を起こす場合は、まず薬を飲んで頻脈発作が起きないように予防したり、カテーテル治療といって、足の付け根からカテーテルというくだを心臓まで通して、不整脈を治してしまう方法をとります。

> 将来、どういう症状が起こりうるのか、直らないのか、気をつけることは、
>どこにかかったら、いいのか、全てまったくわかりません。

自然に治ってしまうことはありませんが、頻脈発作を起こさない限り、何もしないでいいと思います。 頻脈発作に対する知識さえあれば、あとはこれまでどおり、普通に生活していればいいと思います。過渡に心配することはありません。

>運動はとりあえず制限ないそうですが・・。遺伝するのでしようか?検査入院や手術はするのですか?わからない事ばかりです。

遺伝は証明されていないと思います。頻脈発作がない限り、検査入院や手術はしません。
頻脈発作を頻回に起こす場合は、入院してカテーテル治療をすることはあります。

 

WPW症候群といわれました

この度6歳の息子が、小学校の心臓検診で異常を指摘され再検査を受けました。
結果は《WPW症候群》ということでした。
今までに頻拍発作を訴えたこともなく(たぶんです。子どもでも発作の自覚症状はわかるのでしょうか?)その他の症状もなく、一応心エコーもしていただけましたがとりあえず心配はないといわれました。
WPW症候群は、伝達経路の異常と理解してますがよろしいのでしょうか?

今のところは、日常生活も運動制限も必要がないとの説明を受けましたが、
なにか気をつけなければいけないことがあったら教えていただけないでしょうか。運動制限はいらないということは、今まで通り《スイミング》に通わせてもかまわないのでしょうか?
3年に一回心電図の検査を受けるようにいわれましたが、個人的にももう少し検査を受けた方がよいのでしょうか?

宜しくお願いします。

お答え

> WPW症候群は、伝達経路の異常と理解してますがよろしいのでしょうか?

その理解でよろしいかと思います。

> 今のところは、日常生活も運動制限も必要がないとの説明を受けましたが、
>なにか気をつけなければいけないことがあったら教えていただけないでしょうか。

頻脈発作がおきて、動悸などを訴えた場合は受診が必要です。
頻脈発作が起こらない限り、特に何も気をつけることはないと思います。

> 運動制限はいらないということは、今まで通り《スイミング》に通わせてもかまわないのでしょうか?
> 3年に一回心電図の検査を受けるようにいわれましたが、個人的にももう少し検査を受けた方がよいのでしょうか? 

スイミングも今まで通り通っていいと思います。

受診は、心配であれば、一年に一回くらいは診てもらってもいいかもしれません。
しかし、ポイントは頻脈発作の有無です。これは心電図を診てもわかりませんので、普段の生活の中で、頻脈発作がおきていないかどうか注意する気持ちを、心の片隅にもつことが大事だと思います。

成人になってからの本人の意識も大事です。そういう発作が起きる可能性があるのだと、本人が自覚していくことは大事だと思います。

発作が起きているときは、胸痛を訴えたり、「ドキドキする」とか「胸が変な感じがする」と訴えたりすると思います。このような時に脈を計ってみて、走ってもいないのに心拍数が150回/分以上あるようだと疑いがあります。



胎児不整脈と言われ心配です

私の妻の話ですが、妊娠九ヶ月の検査で、胎児に不整脈があるといわれ、病院を紹介されてすぐに行くように言われました。
そこでも検査の結果不整脈が認められました。脈拍が120〜160が標準であるところたまに50ぐらいになったり180ぐらいになったりという具合でした。産婦人科・小児科の先生に診てもらい大事をとってその日は入院となりました。翌日退院となりましたがやはり産まれてみないとわからないということでした。ただ、1週間に2回検診にいくことになりました。

確かに産まれてみないとわからいのでしょうが、もしいま何かしたほうがいいとか、母親はこうしたほうがいいとかアドバイスがありましたらおしえていただけないでしょうか?

産まれてからの勝負になるのでしょうが、私としてはこの子に最善の医療を受けさせてやりたいと思っています。よろしくお願いします。

お答え

赤ちゃんの状態は、胎児不整脈という病名になります。

この場合、大事なことは、まず赤ちゃんにむくみがあるかどうかということです。むくみがある場合、胎児水腫という病名がつきます。

赤ちゃんにむくみがある場合は、緊急に治療を要しますが、そうでない場合は 特に治療せず様子を見ることが多いと思います。

治療としてお母さんにできることというのは残念ながら思い当たりません。

心がけることとしては、心配する気持ちがどうしてもわいてくると思うのですが、あまり心を乱さず、心配しすぎないようにしてあげることが、赤ちゃんにとっても、お母さんにとても大事だと思います。

産科への定期受診をきっちりと受けて、あとはちゃんと診てもらっているのだから大丈夫だと信じて、心穏やかに過ごせるよう、まわりも心がけてあげてはどうかと 思います。

お母さんのお腹の中では不整脈が頻発していて、生まれてからもしばらく不整脈が続いている赤ちゃんは時々おられます。

お腹の中にいる間から治療が必要なこともありますし、生まれてからすぐに治療が必要な赤ちゃんもいます。

しかし、とくに治療を必要とせず、2,3カ月すればすっかり不整脈も出なくなってしまうあかちゃんもたくさんおられます。

とりあえず今はとくに治療は必要ないといわれているのであれば、お父さんお母さんとしては、心配しすぎることなく、過ごしていただくことが大事だと思います。



期外収縮って何ですか?

小学校1年の娘が、先日学校で行われた心電図検査で、「上室性期外収縮」と、言われました。
いったいどうゆう病気なのでしょうか。
学校からもらってきたプリントには「健康人にもみられそれほど心配はない」と書いてありましたが、病院に行った方がいいんでしょうか?

お答え

6月は学校心臓検診の季節で、今まで病気知らずの子供が「期外収縮」だ、なんていわれて悩んでおられる方々はとても多いと思います。

結論からいうと、まず心配ないと思います。

「上室性期外収縮」というのは一応不整脈の一種ですが、心臓に重い病気がない場合は、問題になることはあまりありません。

あえて気にするとすれば、走ったりしてないのに「ドキドキする」とか「動悸がする」「失神したことがある」といった症状があるかどうかです。このような症状がある場合は、「上室性頻拍」という違う不整脈や他の不整脈が隠れている可能性がありますので、病院に行って精密検査をした方がいいと思います。

しかし、そういったことが全然なくて、学校からも病院に行くように指示されていないのであれば、あえて精密検査を受けに行く必要はないと思います。

心臓には心房と心室とがあります。

心臓は電気で収縮して拍動しているのですが、その電気の源は心房の後にあり、そこから心房、心室に向かって電線のようなものが走っていて、そこを通って伝わっていきます(図の赤線)。

本当は電気の源から規則正しく電気が流れて、心臓が規則正しく動くのですが、時々間違えて、違う場所から電気が流れてきたり、くるっと回転したりして正常な電気のすぐ後にまた電気が流れて、心臓が不規則に動かされることがあります。

これが「期外収縮」という不整脈です。

電気の流れに異常を生じた場所が心房の時は「上室性期外収縮」といい、心室の時は「心室性期外収縮」といいます。

「上室性」の方が軽症ですが、「心室性」でも、運動して増えるとか、連発する、などいくつかの危険因子がない場合は、軽症と考えていいと思います。

「期外収縮」が「運動するとよく出る」とか「連発する」など、気になる点がある場合は、心臓に病気が隠れていないか、心エコー検査をして調べたり、1年に数回、病院に来てもらって、心電図をチェックしたりすることもあります。

「心室性期外収縮」が運動で多発したり、連発したりする場合は、運動部を禁止するなどの運動制限が必要なこともあります。

期外収縮が連続して起こり、心拍数がすごく速い状態が数十秒も持続する場合、「上室性頻拍」「心室頻拍」といって、違う不整脈として扱います。「心室頻拍」は最悪の場合死に至ることもある怖い不整脈です。「上室性頻拍」も動悸や失神といった症状が出ますが、直接命に関わることはほとんどありません。どちらにしても「頻拍」を起こす場合は精密検査や治療が必要になります。

我々大人でも、夜寝ていると脈がとんだような気がしたり、ドキドキっとしたり、ということがあると思いますが、これは「期外収縮」のことが多いです。
徹夜したり、酒を飲み過ぎたり、すごくストレスがあったり疲れているときなどもよくでます。

私にもあります。私の生まれたばかりの子供にも上室性期外収縮があるみたいです。でも治療は必要ありません。(H12.6)



心室性期外収縮でサッカーを禁止されました

昨年、子供が中学に入ってすぐの学校の心臓の検査で心室性期外収縮といわれました。
24時間心電図では24時間中ほとんど全部の時間に不整脈があるとかで(全体の約30%)、波も2種類の異常があって、2連発で出ているところもあるという結果でした。

子供は小さい時からサッカーをやっており、中学になっても激しい練習をずっとやっていましたが、部活動禁止をいわれ、とてもショックを受けております。原因はわからないとのことで、検査結果が悪ければ薬を飲むという治療を始めるということです。

心室性期外収縮はそういう定期的に検査を受ける以外の方法はないのでしょうか。検査も心電図以外初診のときにレントゲンを撮っただけです。原因を探すとか、他の治療方法でなおすことはできないものなのでしょうか。

自覚症状のない子供にとって部活動の禁止はとてもつらいものらしく、次回の検査で良くなればまたサッカーが出来るとおもっていますが、3ヵ月後の検査まで待ちきれない気持ちです。

お答え

心室性期外収縮についてのご質問ですが、お話の内容から察するに、クラブ活動の禁止は、少なくとも一時的にはやむ終えないのではないかと思います。

全く自覚症状がないのでしょうから、なぜ運動制限が必要なのかと思われるのは当然のことです。実際、心室性期外収縮と診断されても、なんの制限もなく運動している子供たちもたくさんおられます。

しかし、お子さんの場合は、私も、とりあえずはサッカーはやめておいた方がよいと指導すると思います。

全体の30%というのは、かなり多い数字ですし、波の形が二つあること、2連発ででることもあるということは、心室性期外収縮として比較的重症であることを意味します。

重症だとどうなるかというと、心臓に負担をかけた場合、心室性期外収縮が数十秒連発する、「心室性頻拍」というさらに重症の不整脈を起こす危険性が出てきます。心室性頻拍を起こすと、無症状ではすみません。失神したり、時には突然死することもある恐い不整脈です。

お子さんの場合、心室性頻拍で突然死する可能性はかなり低いと思います。

しかし、できればサッカーなどで心臓に負担をかけることはあまりせずに、少し心臓をいたわりながらみていきましょう、というのが、この病気に対する一つの考え方です。

>心室性期外収縮はそういう定期的に検査を受ける以外の方法はないのでしょうか。検査も心電図以外初診のときにレントゲンを撮っただけです。

検査は心電図が主体です。状況に応じて、ベルトコンベアーの上を走りながら心電図をとる トレッドミル検査や、24時間心電図をとるホルター心電図という検査を行うこともあります。


>原因を探すとか、他の治療方法でなおすことはできないものなのでしょうか。

原因はある程度分かっており、カテーテルという管を足の付け根から心臓の中に 入れて、原因になっている場所を焼いてしまう治療方法も存在します。

しかし心室性頻拍を起こしたことのない子にカテーテル治療を行うのは一般的ではありません。また、この治療方法は日本でも数カ所でしか行うことができません。

薬を飲むのも一つの治療方法ですが、この場合は不整脈が減ったとしてもサッカーは許可しがたいだろうと思います。

>自覚症状のない子供にとって部活動の禁止はとてもつらいものらしく、次回の検査で良くなればまたサッカーが出来るとおもっていますが、3ヵ月後の検査まで待ちきれない気持ちです。

自覚症状がない場合は、こんなに元気なのになぜ、と思うのは当然のことです。しかしその分なぜ運動制限が必要なのかを、両親、本人ともにしっかり頭で理解することが大事です。

同じような不整脈でも、主治医の先生の考え方によっては、運動制限はなし、サッカーでも何でもやっていいです、しかし少し頻繁に、数カ月毎に心電図だけは取りに来てください、ということもあります。

運動制限をするかどうか、どのくらいの頻度で検査をするのかは、患者により、不整脈により、主治医により様々です。

主治医の先生とよく話をされて、十分納得した上で医療を受けることが大事だと思います。

 

心室性期外収縮でプールに入れてはいけませんか?

私は、3歳6ヶ月の娘を持つ、父親です。娘の不整脈の事で教えて頂きたいことがあります。

今年の4月に娘の3歳児検診があり、その結果不整脈が見られるので、一度専門医に見てもらうよう指導を受けました。それをうけて比較的大きな病院の小児科で受診し、心電図及びホルター心電図を取りました。結果は多発性心室性期外収縮の診断で、一日の内10%がこの不整脈が見られると言うことでした。

1年に1回は同様の検査をする経過観察ということで、運動もしても良いとのことになりました。しかし、水泳に関しては、水中での心電図検査をしていないので何とも言えず、水泳はしてはいけないとの指導でした。

ここで質問ですが、もちろん万が一ということもありますので水泳はやらせません。しかし、この子は大変元気な子で、これからまったくプールにもはいれないというのは親としてかわいそうです。

そこで、絶対入ってはいけないのか、またはどの程度までなら水に入れるのが可能なのかそのへんのところが夫婦で悩んでおります。ケースbyケースだと思いますが、よきアドバイスをお願いいたします

お答え

これはたいへんお答えしにくい問題です。

主治医の先生は、水に入ったときや、息どめをして潜水したときなどに、不整脈が多発して、失神したり、突然死したりする万が一のことを心配されているわけですが、3歳の子供が息どめをして潜水することはないでしょうし、少々生暖かいプールで水遊びしたからといって、不整脈が多発するかどうか、もし水遊びがOKなら、どこからがダメになるのか、というところはなかなか明確にお答えがしにくいところです。

一般的には、小学校高学年や中学校などでの「水泳」はやめといた方が無難だが、幼稚園児の水遊びはやってもいいですよ、と指導することもありますし、冷たい水のプールでめいいっぱい泳いだり、息どめの競争をしたり潜水したりしなければ、まず大丈夫でしょうと指導することもあります。ベランダで水遊びするくらいは大丈夫だけど、スイミングスクールに通うのは止めときましょう、と説明することもあります。全く制限不要で、水泳もマラソンもなんでもOK、気にしないでいいという心室性期外収縮の子供もたくさんおられます。

あとはお子さんの不整脈の形や頻度、どのようなときに多発しているのか、などによって、一人一人判断が変わってくるのです。

冷水の中に顔をつけて、息どめをして、その時に不整脈が多発しないかどうかを診る検査があるのですが、これができるのは、せいぜい小学生以上、といったところでしょうか。3歳の子供にはまず無理な検査です。
この検査の結果がよければ、水泳も気にしないでやっていいですよ、ということになるかもしれません。

お子さんの場合、プールでの水遊びは大丈夫です、と私がいうことはできませんが、プールでの水遊び程度はかまいませんか、といったニュアンスで、主治医の先生にもう一度確認されてはどうかと思います。

OKがでる可能性もあると思いますし、それもやめといた方がよいということであれば、それに従われてはどうかと思います。(H13.5)


4歳の子の心拍数104は頻脈ですか

質問させてください.「頻脈」は、なおすことができますか?

私の4歳の息子の脈が平常時で104/分あります.起きているときはいつもです
寝ていますと84です. もう2年もまえから、この子の脈がはやいな・・・とかんじていたのですが、気にしていませんでした.
○息子は「頻脈」でしょうか?
○頻脈はなおせますでしょうか?

喘息が、年に4〜6回くらいでて、メプチン・ホクナリンテープなどを使います.
普段は薬は飲んでいません
私の父方の祖母は、心臓病でなくなってます.よろしくお願いします.

お答え

まず結論から言うと,おそらくお子さんは頻脈ではないと思います.

大人の心拍数は,60前後ですが,生まれたての赤ちゃんの心拍数は,生後半年くらいまでは平均130-150くらいです.

私の手元にある心拍数の正常値は,2歳で111, 4歳で106となっています.
寝ていて84も全くの正常範囲内です.

動悸を訴えるとか,胸痛を訴えることがあるといった症状がある場合は病院で検査してもらった方が良いと思いますが,そういった症状がなく,心拍数だけの問題であれば,心配はいらないと思います.

病的な頻脈というと,心拍数200前後の病気などがあります.4歳で心拍数が睡眠時や安静時150以上あるような場合は,病院で検査したほうがよいとアドバイスすると思います.

頻脈には,病気の種類によって直接原因を治療できるものと,直接原因の治療は出来ないけど,とりあえず心拍数を下げる対症療法を行うものがあります.

お子さんは喘息だそうですが,喘息発作が出ているときは心拍数は上がります.しかしこれは喘息によるものですので,頻脈の治療を行う必要はありません.喘息の治療に専念してください.



突然子供の鼓動が速くなり、心配です
はじめまして。8歳の男の子をもつ母親です。 3歳児検診で心雑音があるとの判断で近くの病院に検査に行ったところ、異常は見つかりませんでした。

それから5年がたち、3日前の夜寝ようとしたところ突然鼓動がはやくバクバクいっていたので、救急車を呼ぶまでになってしまいました。 診察の結果、ただの風邪でしょうという事だったのですが、その日は朝から一日野球をしていました。なにか関係あるのでしょうか?

そのときは、そのまますぐ収まり、そんなに気にはしていなかったのですが、今日の夕方また、子供が何か変な感じがすると、言いました。 そのまま、30分ほど寝たら治ったようです。今日は運動はしていません。

心臓の病気なのでしょうか? 一度検査したいのですが、どんな病院にかかればいいのかわかりません。 教えてください。

お答え

「突然鼓動がはやくバクバクいっていた」という表現や、「何か変な感じがする」という表現からは、「期外収縮」という不整脈や、「上室性頻拍症」という不整脈の病気が思い浮かびます。野球との関連については、運動に関連するものもあるし、関連しないものもあり、これは調べてみないと分かりません。

不整脈が原因である可能性は低いかもしれませんが、確かなことは分かりませんので、気になるようなら、運動との関連も含めて、一度調べてもらってはどうかと思います。

病院は、比較的大きな総合病院か、もしくは大学病院で、「小児循環器科」もしくはそれに類似する科がある病院がよいと思います。大学病院ならほぼ大丈夫だと思います。

そこで、「時々心拍が速くなって、胸が変な感じがする、という訴えがあるが、不整脈がないかどうか調べてほしい」と説明すれば、24時間心電図をつけるホルター心電図検査や、ベルトコンベアーの上を走りながら心電図をとるトレッドミル検査など、必要に応じて検査をしてくれると思います。

それで大丈夫であれば、安心してよいのではないかと思います。(H13.3)

 

QT延長症候群について教えてください

中学1年になった息子が心電図に異常があると言われ精検に行きました。QT延長症候群で心室頻拍と言われたそうで本人は非常に落ち込んでいます。運動負荷試験や心電図を24時間取る検査をこれから受けるそうです。

息子は症状もなく元気なため、たいしたことはないと判断して今日の精密検査には行きませんでしたが、やはり心配です。

QT延長症候群とはどのような病気なのか、教えてください。

お答え

QT延長症候群で心室頻拍が本当に起きているなら、これは急死することのある、とても危険な病気です。

心室頻拍が実際に起こった場合には、意識消失を起こして突然倒れるなど、大きな症状が現れるのが普通だと思います。しかし、心室頻拍の時間が短い場合は無症状のこともあり得ます。

「QT延長症候群です。心室頻拍が起こる可能性があります。心室頻拍が起きると急死することもあり、危険です。」という話で、実際には心室頻拍は起きたことがないならば、少し安心できます。しかし、本当にQT延長症候群ならば、心室頻拍が起きてもおかしくありませんので、きちんと専門医に定期的に診てもらう必要はあると思います。精密検査はきちんと受けて下さい。

心電図の形は、P波、QRS波、T波という三つの波でできています。QRS波というのが、一番目立つ、背の高い、上下にとんがった波で、その前にある小さなポッチがP波、後にある小さななだらかな山の波がT波です。

QT延長症候群というのは、このQからTまでの時間が長い心電図になる病気のことです

原因は、心臓の筋肉での、電気の流れ方の異常といわれており、治療で治るものではありません。先天的な生まれながらのもので、親からの遺伝によるものと、遺伝は関係ないものがあります。

とはいっても、そのままであれば何の症状もなく、元気なものです。怖いのは、この病気の人の中に、心室頻拍という非常に怖い不整脈を起こしやすい人がいるということです。心室頻拍が続くと、死に至ることもあります。ですから、心室頻拍が起きやすい人には、予防的な治療が必要になるのです。

しかし、QT延長症候群かも知れないと言われたからといって、死ぬのではないかとむやみに心配することもないと思います。現在の学校検診では、突然死を防ぐためにQT延長症候群の疑いがある人は少しオーバー目にピックアップして精密検査を受けるように指導しており、実際、QT延長症候群の疑いがあっても、失神などの症状が今までにない人には、何も投薬せず様子を見ることも多いと思います。

心配したらいいのか、安心したらいいのかよくわからないお返事になりましたが、症状がないからといって軽く考えることだけはしない方がいいと思います。
しっかり検査を受けて、主治医からしっかり説明を聞いてください。必要なら定期的に診てもらい、あとは、ちゃんと診てもらっているんだから大丈夫だと思ってあまり悩まず、学校生活を送ってもらえればいいのではと思います。



 

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